苅 田《カンダ》港(33°48′N 131°01′E)(海図W129)


 
(
概要)
周防灘の西部、関門海峡東口の南方約10Mにあり、防波堤に囲まれた港内の北西部を本港、南部を南港と称している。

(
気象)
年間を通じての最多風向は東、次いで北西、北の順である。春先から夏にかけては東寄りの風が多い。
東寄りの強吹時には港内に波浪が侵入する。
秋季から冬季にかけては西〜北西の風が多いが、山によって遮られ港内は比較的平穏である。
秋季〜冬季には霧がかかることがあるが、長続きはしない。

(投錨禁止)
北防波堤と神ノ島に挟まれた海域付近では、投錨が禁止されている。

瀬戸内海水路誌103から抜粋


◎苅田港の避難港としての適性(小型船向)
苅田港は福岡県京都郡の一番北にある。
一年を通じて東北東の風が一番多く吹くが、防波堤と神ノ島にさえぎられ、うねりが入ることも少なく、小型船(500トン以下)の避泊に適している。

避難港の手引き(小型船向)昭和39年から引用