仮屋湾(33°28′N 129°51′E)(海図W166)


(概要)
この湾は周囲を陸地に囲まれ、しかも険礁が少なく、低質はおおむね軟泥で水深も適度である。
しかし、湾奥に多数の小島があり、また、養殖施設もあるので、避泊する場合は十分注意を要する。


九州沿岸水路誌105から抜粋


◎仮屋港の避難港としての適性(小型船向)
当港は値賀埼の南方約4600mにおいて、東を高岩鼻、西を宮崎とする幅約550mの北北西に開いた港口を有し、周囲が山に囲まれた天然の良港である。
港の入口から水路が南東方へ約1700mの間、幅約740mあって、屈折しているので、どの方向の風も良く防ぎ、波浪が入ることはほとんどないので、避難港としては適している。
水深は1320m、底質は砂及び貝がらまじりの泥で「錨かき」も良い。
1000
トン以下の船の避難に適している。

避難港の手引き(小型船向)昭和39年から引用

港名

仮屋湾

避泊可能な最大船型

500トン

漁具等の設置状況

港内奥には真珠筏があり、仮屋漁港沖には多数の筏が設置されている。 (港内の筏の設置状況は次の写真参照)

灯浮標・標識ブイ等の設置情況

筏の四隅にはおおむね標識灯が設置されている。

利用実態(特記事項)

海図上ではある程度の広さはあるが、仮屋漁港沖には養殖用筏、湾奥の小島北側に真珠筏が設置されており、せいぜいまつうらクラスの船舶が23隻でいっぱいと思われる。
 しかもこの付近は結構風が強く(事実風力発電用の風車が林立している。)走錨の危険を考えたら、近くの伊万里湾に避難したほうが良い。【まつうら談】

                                   〜唐津海上保安署からの資料


国土地理院ホームページから引用



駄竹《ダジク》浦(33°28′N 129°48′E)(海図W166)


中央部は水深10.516m、底質泥で、北西風以外の各方向の風をよく防ぐ。
浦奥に養殖施設がある。


九州沿岸水路誌105から抜粋