油谷港(34°23′N 130°58′E)(海図W115)
(概要)
角島東方の本場鼻(34°31.7′N 130°54.1′E)〜油谷半島の西端間を湾口として、東方へ約7M湾入する幅約2M内外の、油谷湾内全域を港湾区域とする避難港である。
湾内に、粟野港(港則法適用港、粟野港の項参照)及び阿川(34°20.6′N 130°55.7′E)・掛淵(34°22.7′N 131°02.1′E)・大浦(34°24.4′N 130°57.5′E)・久津(34°24.4′N130°58.3′E)の各港(第2種漁港)がある。
湾内は大小船舶の錨泊に適している。
江島(34°24.0N 130°58.1′E)の南側は、西寄りの風を防ぐ湾内最良の錨地であり、北西季節風時には避泊船が多い。
(潮流)
油谷港内では、上げ(下げ)潮流は低(高)潮時の約2時間後から高(低)潮時の約2時間後まで東(西)方へ流れ、流速は0.3kn 以下である。また、日周潮流の影響が強く、月の赤緯の大きいころには、1日1回潮となる事が多い。
(険礁)
俵島〜川尻岬間の油谷半島北西岸は、距岸0.5〜1Mまで海底険悪で多数の浅所がある。また、港内にも多数の浅所がある。
(針路法)
油谷港の港口付近から、針路111°でザレ山(堂ノ山)に向首して進めばよい。
なお、多数の小型漁船が操業していることがあるので注意を要する。
(錨地)
3,000t級の船舶は、泊埼(34°23.4′N 130°57.3′E)と手長島(34°23.5′N 131°00.6′E)との一線上に、1,000t以下の船舶は、泊埼と江島との一線上以北の水域に錨泊することができる。江島の南側は水深15〜25m、底質泥で錨かきは良い。
特に、西寄りの風のときは好錨地となる。
〜本州北西岸水路誌102から抜粋〜
港 名 |
荒天時避泊の適否 |
避泊(可能船舶の限度)(隻数) |
最寄りの避難港までの距離 |
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汽船500t以上 |
汽船500t以下 |
漁船 |
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油谷湾 |
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