倉良瀬戸〜福岡湾口(海図W1228)
(概要)
倉良瀬戸から約15Mで福岡湾口に達するが、この海岸はほとんど連続した砂丘である。
海岸のほぼ中間の沖合にある相ノ島は、沿岸を接航する小型船の目標になり、その南側は北風の強吹時、小型船の避泊地になる。
(参考)
相ノ島の南側には湾入部があり、水深はやや深く錨泊することができ、冬季北風の強吹時に、500t以下の小型船及び漁船が約100隻避泊した例があるという。
なお、錨泊の際は養殖施設に注意を要する。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
【相ノ島港】相ノ島港の避難港としての適性(小型船向)
当港は相ノ島の南岸西部にあって、人工による防波堤により囲まれた小漁港である。
背後(北西方)は小高い山を背負っているので、この地方に多い北〜西からの風には比較的安全であるが、東は開いている。
防波堤内の水深は1メートル以下で、利用船は限られる。
当港の前の泊地は、底質は泥砂で「錨かき」はよいが、水深が深すぎる(4〜10m以上)ので不便である。
〜避難港の手引き(小型船向)昭和39年から引用〜
港 名 |
荒天時避泊の適否 |
避泊(可能船舶の限度)(隻数) |
最寄りの避難港までの距離 |
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500t以上 |
500t以下 |
小型船舶 |
漁 船 |
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相島港 |
内港は狭く、利用船は限られているが泊地は北の風を防ぎ、500トン以下の船の適する |
約5 |
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約20 |
約15 |
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〜福岡県地域防災計画 資料編(平成15年度)〜
福岡湾付近相ノ島避泊地調査 |
調 査 項 目 |
内 容 |
錨地名 |
福岡湾付近(相ノ島) |
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錨地の位置及び範囲 |
相ノ島南側海域 |
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水 深 |
22〜25メートル |
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底 質 |
砂 |
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避泊可能な最大船型 |
500トン |
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漁具等の設置状況 |
相ノ島南地先海域 わかめ・アワビ・魚の養殖施設 計4ヶ所 |
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灯浮標・標識ブイ等の設置状況 |
設置ブイ等なし |
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進入目標 |
志賀島・玄界島・磯崎鼻・曽根ノ鼻・栗ノ上礁 |
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推薦進入針路 |
なし |
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周囲の地形 |
磯崎鼻の北西方約3.5マイル、福岡湾口の東北東方約6.5マイルにある平低な島で、島の東端の東方約300メートルに花栗瀬がある |
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気 象 |
北寄り及び南東の風が多い |
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利用実態(特記事項) |
南岸には漁網が多く、4本の海底電線もある |
〜福岡海上保安部からの資料〜