青 方 港(32°59′N 129°02′E)(海図W1253)
(概要)
五島列島、中通島の西岸中部にある青方湾のほぼ全域を港湾区域とする港である。
湾口は西に開いてその前面に祝言《シュウゲン》島(高さ155m)、折島及び柏島があり天然の防波堤を形成している。
折島と柏島は西防波堤で結ばれ、その東側には石油備蓄基地があり、石油貯蔵船(オイルフェンスに囲まれている)が係留されている。
折島東岸には石油荷役用の石油備蓄シーバース(係船能力300,000
D/W)がある。
港域内に上五島漁港がある。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
◎青方港の避難港としての適性(小型船向)
中通島の西岸にあり、港の入口は南西に開いているが、三方を山に囲まれ、沖合いには祝言島があって港がくの字に曲がっているため、港内はどの方向の風に対しても穏やかである。
港内の水深は5〜10m、底質は泥である。
しかし、港の幅が約150mでやや狭く、錨泊はできないから、岸壁に係留する。
台風のときには、約200隻の漁船がおもに東シナ海の漁場から避難する。
上五島の西沿岸において、良い避難港である。
〜避難港の手引き(小型船向)昭和40年から引用〜