若松島北西岸(32°54′N 128°59′E)(海図W1251)
湾奥へ行くに従って非常に狭くなり三つの支湾に分かれる。
その分岐点付近に水深32〜38m、底質砂の錨地がある。湾内沿岸の各所に養殖施設がある。
日ノ島〜有福島間の水道を宮ノ瀬戸というが、両島は堤防により接続しているので、通航することはできない。
また、有福島〜漁生浦《リョウセイウラ》島間も堤防により接続しており、日ノ島、有福島及び漁生浦島に囲まれた海域は日ノ島漁港で、好避泊地となっている。
漁生浦島の南側にある天神島(32°54.4′N 128°58.0′E、高さ32m)と漁生浦島との間は、よく潮流を避け、水深は適度、底質砂で小型船の避泊に適しているが、漁生浦島南岸の東部に養殖施設があるので注意を要する。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
奈留島港(32°49′ 128°56′E)(海図W1250)
(概要)
五島列島、奈留瀬戸南口の東側に湾入している港で、港の南西部に前島があって、港口は西口と南口(奈留神瀬戸)の二つに分かれている。
港奥は北方へ約0.8M湾入しており、浦村落前面に浦漁港がある。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
◎奈留島港の避難港としての適性(小型船向)
奈留島は北東岸に滝河原瀬戸、南西岸に奈留瀬戸を隔てた島で、島の周りには数箇所の湾があって、島の南西岸は屈折し多くの小さい湾がある。
当港はその南岸の入湾で、北東岸は山で囲まれ、南西岸は港口は奈留瀬戸を隔てて、久賀島の東岸に囲まれているので外海からの波浪が入らず、小型船の避泊港として適している。
〜避難港の手引き(小型船向)昭和40年から引用〜
大串湾(32°51′N 128°54′E)(海図W1250)
瀬戸内に開口しているのでよく風波を防ぐ。
錨地は湾の中央で水深20m内外、底質砂の所が最も良い。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
東風泊《コチドマリ》湾(32°50′N 128°57′E)(海図W1250)
奈留島東岸のほぼ中央にあり、10m等深線は距岸200m以内にある。
この湾は北西風時の避泊に適する。沿岸には養殖施設がある。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
若松瀬戸(32°54′N 129°02′E)(海図W1251)
若松島〜中通島間の水道で、おおむね南北に走り、全長約8M、若松瀬戸には次表の諸水道がある。
沿岸は出入が極めて多く若松島の若松港及び中通島の道土井湾、大浦内が最も安全な錨地になる。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
若松港(32°53′N 129°02′E)(海図W1251)
(概要)
若松島東岸にあり、若松瀬戸のほぼ中央に開口している港である。
〜九州沿岸水路誌105から抜粋〜
◎若松浦の避難港としての適性(小型船向)
若松浦は、若松瀬戸のほぼ中央に口を開いている若松島東岸の自然港で、港口北端の重石(かさむいし)と、南端の守埼(まもりざき)(幅450m)とから西方へ約1100m湾入し、錨地は湾の中央水深20〜30mのところで、底質は砂である。
若松浦は周囲を陸岸で囲まれ、東側(湾口)は若松瀬戸の中央部にあたり、外海からの波浪の影響はほとんどなく、100トン以下の小型船の避難港としては適している。
〜避難港の手引き(小型船向)昭和40年から引用〜