小串港(34°10′N 130°55′E)(海図W201)

 

(概要)
観音埼の北東方約3.5Mにある港で、港内の東側に小串漁港(2)(34°10.6′N130°55.6′E)、南側に川棚漁港(1)(34°09.5′N 130°54.7′E)がある。
東側は山に遮られ、西側に厚島(34°10.6′N 130°54.0′E)があり港内の中央部は水深14m内外、底質細砂で、北西風以外のときは錨泊ができる。
男島(34°10.4′N 130°54.2′E)〜南方陸岸間は、暗礁でほとんどふさがっているので通航しないほうがよい。

本州北西岸水路誌102から抜粋

◎小串港の避難港としての適性(小型船向)
当港は山口県西部の下関港と仙崎港とのほぼ中間にあって、響灘に面し北東を山に囲まれ北(南〜北)に約181m、南(東〜西)に約320mの防波堤がある自然と人工の漁港である。
北東〜東の風はさえぎられるので、港内は非常に穏やかで、この風のときは避泊するのに適している。
南〜北西寄りの風のときも防波堤がうねりや波を防ぐが、港内にうねりが入る。
このときにも避泊はできるが、近距離にある下関まで避難する方が賢明であると思われる。

避難港の手引き(小型船向)昭和39年から引用