仙崎港(34°23′N 131°13′E)(海図W1177)
(概要)
仙崎湾の南西部にある港で、第3種漁港でもある。
仙崎瀬戸によって西方の深川湾(34°24.2′N 131°09.4′E)に通じ、港口の幅は約0.7Mで南方へ約1.5M湾入、四方の風をよく防ぐ。
港内中央付近の水深は9m内外、底質は泥又は砂泥であり、沖防波堤付近は水深5m以下の浅瀬が広がっている。
この港は、石灰石積出しのための船舶(1,000t級船舶及び5,000t級プッシャーバージ)の出入港が多い。
仙崎瀬戸(34°23.9′N 131°12.0′E)は、沿岸航路の小型定期船(喫水1.8〜3m)の常用航路となっているが、可航幅が狭い。
また、西口の沿岸部に浅瀬が広がっている。
(潮流)
仙崎瀬戸では、上げ(下げ)潮流は低(高)潮時の2〜3時間後から高(低)潮時の2〜3時間後まで東(西)方へ流れ、流速は1.3kn を超える。
(錨地)
養殖施設のある海域を除き、5,000t級の船舶が錨泊できる。
港内の東部は避泊に適するが、北東風のときは波浪が侵入するので、錨泊には注意が必要である。
(台風対策)
本港では台風その他の異常気象による海難を防止するため長門市・大津郡地区台風対策協議会が設置されており、台風情報の伝達・船舶の避難等について検討を行う。
〜本州北西岸水路誌102から抜粋〜
港名 |
荒天時避泊の適否 |
避泊(可能船舶の限度)(隻数) |
最寄りの避難港までの距離 |
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汽船500t以上 |
汽船500t以下 |
漁 船 |
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仙崎港 |
(防波堤内) |
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20 |
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〜山口県地域防災計画 資料編(平成15年度)〜
◎仙崎湾の避難港としての適性(小型船向)
当湾は、南・北・西が陸岸によって囲まれ、東側の湾口も直接海にさらされていないため、外海からの波浪の影響がほとんどない。
水深は湾内で20〜30m、港内で8〜15m、底質は泥または泥砂で「錨かき」よく、港内と湾内の南北の両側にどの風向にもよい錨地があって、大小の船が避泊するのに適している。
防波堤は南南東と東寄りの強い風が吹くとき以外は、風浪の影響がなく穏やかであって、200トン以下の船が避泊するのに適している。
〜避難港の手引き(小型船向)昭和41年から引用〜