関門海峡らいぶ館は、海難防止思想の普及を目的に公益社団法人西部海難防止協会が運営する海事広報展示館です。
平成23年4月3日の開館以来、関門海峡を中心に海や船舶交通に関する映像等の各種資料を展示していますが、ライブカメラや船舶自動識別装置(AIS)システムなど操作して、リアルタイムに通航船舶や海峡の様子を確認できる体験型展示施設です。令和2年6月から現在の「マリンゲートもじ」に移転し、大きな窓から関門海峡を直接見渡すことができるようになりました。その他、海上保安庁や九州地方整備局、北九州市などの関係機関や地域のみな様と連携して、各種展示会やコンサート等のイベントも開催しています。
専門スタッフが海事知識を分かりやすく解説したり、みなさんの質問にお答えしていますので是非お気軽にお立ち寄りください。
・ 開館時間 9:00~17:00
・ 入 場 料 無料
・ 休 館 日 毎週水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
・ 団体で見学される場合は、事前にご連絡ください。(団体申込書はこちら)
・〒801-0841 福岡県北九州市門司港西海岸1丁目 マリンゲートもじ2階
・お問い合わせ Tel:093-322-5002 Fax:093-322-5003
・JR九州 門司港駅より徒歩3分 (アクセスの詳細はこちら)
・専用駐車場はありませんので車でお越しの際は近くの有料駐車場等をご利用ください。
当館の展示内容は、大きく次の三種類に分けられます。
【ライブカメラ映像】 |
【ライブカメラの設置場所】 |
【関門海峡を望む】 |
関門海峡の東部、中央部及び西部に設置したライブカメラを遠隔操作して、通航船舶や航路の状況をリアルタイムで見ることができます。 | 関門海峡の3箇所(下関市前田、門司区松原、若松港口)に設置したカメラで海峡の全域をカバーしています。 |
館内から関門海峡を行き交う船舶や近くの船溜まりに出入りする船を直接見ることができ、また、関門橋や対岸の下関市を望むことができます。 |
【関門海峡24時間映像】 |
【海上工事の記録映像】 |
【ドローン空撮映像】 |
関門海峡の早鞆瀬戸を24時間撮影した映像を10分間に短縮したものです。東西に通航する様々な船舶や潮流の変化を大型モニターで観察することができます。 | 関門海峡で行われた浚渫工事の記録映像で、潮流の速い海域での浚渫作業の様子が分かります。 |
関門海峡や熊本県三角港でのドローンによる通航船舶調査、小型船舶活動状況調査の空撮映像を短縮したものです。地形や船舶の航行状況を確認できます。 |
【船舶自動識別装置(AIS)】 |
【AIS表示装置】 |
【通航船を確認】 |
AIS(Automatic Identification System)は船舶同士や船舶と陸上施設の間で航行情報を交換する装置です。船舶からはIMO番号、船名、船の種類、位置、針路、速力、目的地等の情報を自動送信します。 | AIS表示装置では、AIS搭載船の船名、位置等を一覧表示したり、電子海図上にAIS搭載船(ターゲット)を重ねて表示できます。ターゲットを選択すると船名や位置、針路、目的地等を確認できます。 | AIS表示装置で選択した船舶を、双眼鏡で直接見て確認することができます。館内の展示写真と比較して船の種類を考えてみましょう。 |
【電子海図】 |
【紙海図】 |
【関門海峡航行参考図】 |
電子海図は、紙海図の情報を電子化し、モニター画面で見たり操作できるようにしたものです。細かく書かれた水深から起伏の多い海底の様子をイメージすることができます。 | 江戸時代に作成された伊能図と明治から現在までに作製された関門海峡の紙海図を展示しています。これらを比較して関門港の変遷を知ることができます。 | 第七管区海上保安本部が発行している航行参考図で、関門海峡の航路、航法等を知ることができます。 (拡大:海上保安庁HPへリンク) |
【操船シミュレータ映像】 |
【津波シミュレーション映像】 |
操船シミュレータは、航海機器とCG技術を組み合わせて実際の船橋に近い操船環境を再現するシステムです。操船訓練に使ったり、港湾計画を策定・変更する時に船舶の安全な運航を確保できるかどうかを検証する手段のひとつとして活用されています。操船シミュレータのCG映像を見て、港への入航や関門海峡の航海を擬似体験することができます。 | 南海トラフ巨大地震に伴って発生する津波について、関門海峡に来襲が予想される津波の高さや流速をシミュレーションした映像です。津波の時間変化を大型モニターで観察することができます。 |